『ゲーム』 作:眞空

【CHARACTER】

ガンコナ―  

リャナンシー  

ケット・シー

レプラコーン(クルラコーン)

  

【STORY】

『トラップ・オブ・ハロウィン』


ガンコナー:「よっしゃ!あと一部隊!」

リャナンシー:「ふふ、もうあと一息やねぇ」

ガンコナー:「ケット、そっちはどんな感じだ?」

ケット・シー:「僕はタスク終わったニャー!レプラはどうニャ?」

レプラコーン:「こっちももうすぐ終わりそうですけど、敵が隠れていそうですね……」

リャナンシー:「ほな、ウチがそっちに回りますえ」

レプラコーン:「リャナさん助かります!」

ガンコナー:「姐さん頼むわ!俺は交戦中ー!まだ合流できそうにねぇ!」

ケット・シー:「じゃあ僕が援護に行くニャよ!」

ガンコナー:「助かるぜ!お礼にあとでデートしてやるよ!」

ケット・シー:「ニャが断る!」

ガンコナー:「はっ、連れねぇなぁ」

レプラコーン:「ははは、今日も秒殺ですねぇ」

リャナンシー:「レプラはん、余所見はあきまへんえ」

レプラコーン:「うぉっとぉ?!」

ケット・シー:「やっぱり隠れてたニャ?」

ガンコナー:「おいおい大丈夫かよ?」

リャナンシー:「なかなか……隙のない敵さんやなぁ」

ガンコナー:「レプラ、そっちのタスクは?」

レプラコーン:「あとは配電盤で終わりなんですが……」

ケット・シー:「あのタスク面倒なんニャよニャァ……」

リャナンシー:「まずは目の前の敵さんしばきましょ」

ガンコナー:「こっちはもうちょいで片付くと思うが……」

リャナンシー:「ふふふ、……敵さん、明らかにチートみたいな動きしてはりますなぁ」

レプラコーン:「リャナさん、イライラしてます……?」


0:リャナンシー、呟くように青筋を立てる


リャナンシー:「けったいやわぁ……たいがいにして欲しいどすなぁ」

ケット・シー:「あ。これマジギレニャ」

ガンコナー:「姐さん落ち着けって!」

リャナンシー:「嫌やわぁ、えげつないことして何が楽しいんやろなぁ」

レプラコーン:「うわっ!シールド割られました!」

ケット・シー:「おっけ!片付いたニャ!」

ガンコナー:「今から合流する!」

リャナンシー:「ふふふふふふふふふ!!!……どタマぶち抜いたろか」

ケット・シー:「ヒィッ?!」

レプラコーン:「地雷とデコイ設置しました!一旦下がります!」

ガンコナー:「オーケーだ!こっちは敵確認した!」

ケット・シー:「援護するニャ!」

リャナンシー:「うふふふふふふふふ!!2人はシールド割ったわ」

ガンコナー:「はははは!やるな!」

レプラコーン:「回復したら手榴弾投げます!」

ケット・シー:「相変わらずの罠師ニャね?!」

レプラコーン:「狙撃よりこっちのほうが向いてるんですよ」

リャナンシー:「1人、ダウン取りましたえ」

ケット・シー:「ナイスニャ!」

リャナンシー:「一旦引いて地雷に誘導しましょ」

レプラコーン:「承知!」

ケット・シー:「退路絶っておくニャ!」

ガンコナー:「ナイスゥ!」

ケット・シー:「レプラ、いけるにゃ?」

レプラコーン:「敵後方に投げます!」

ガンコナー:「いっけえええええ!!!!」

リャナンシー:「うふふふふふふふ!!!敵さん、そこはレプラはんの領域どすえ」

一同:「……」

ガンコナー:「よっしゃああああああ!!!」

ケット・シー:「勝ったニャーー!!!」

レプラコーン:「いいチームワークでしたね!」

リャナンシー:「さすがやわぁ。レプラはんの地雷捌きは、いつ見ても見事やわぁ」

ケット・シー:「リャナ姐の陽動もさすがだったニャ!」

ガンコナー:「ケットの狙撃もカンペキだったぜー?」

レプラコーン:「コナーさんの援護も的確でしたよ」

ガンコナー:「ははは!俺ら最高のチームだよな」

リャナンシー:「ほんまになぁ」

レプラコーン:「あはは、ですね!」

ケット・シー:「ニャははは!……ニャ?コップがすっからかんニャ……飲み物取ってくるニャー!」

レプラコーン:「じゃあ私も一緒に行きます!」

ケット・シー:「ついでにコナー達のも何か持ってくるニャ?」

ガンコナー:「サンキュ!じゃあ俺はコーラで」

リャナンシー:「おおきに。ウチはひやこい麦茶がええわぁ」

ケット・シー:「おっけーニャ!」


0:【間】


レプラコーン:「お待たせしました!」

リャナンシー:「おおきになぁ」

ガンコナー:「おーサンキュな」

ケット・シー:「ついでにポテチも持ってきたニャ!」

レプラコーン:「皆さんと食べようと思って、今日持ってきたんですよ」

ガンコナー:「さすが、気が利いてるぜ!」

リャナンシー:「ほな、打ち上げと洒落込みましょか」

レプラコーン:「あ、今日はハロウィンですし、パーティーですね!」

ケット・シー:「ニャははは!ハロウィンパーティーだニャ!」

ガンコナー:「よし、みんなグラス持ったか?」

レプラコーン:「はい!」

ガンコナー:「じゃあ……せーのっ!」

四人:「ハッピーハロウィーーン!!!!」


0:各々、飲み物を美味しそうに飲む


ガンコナー:「……ん?ケット……お前それ、何飲んでんだ……?」

ケット・シー:「これかニャ?」

リャナンシー:「コーラ……には見えへんし……」

レプラコーン:「なんなら、湯気が立ってますね……?」

ケット・シー:「レーションのコーヒーニャ」

リャナンシー:「…………?」

ガンコナー:「……レーション……?」

ケット・シー:「の、コーヒー」

リャナンシー:「……レーション、コーヒー……」

レプラコーン:「…………」

ガンコナー:「いやいやいや!!おまっ……打ち上げでレーションて!!!しかもコーヒーて!!!」

レプラコーン:「AMOPAX(アモパックス)の回復アイテムがレーションだからって……」

リャナンシー:「根っからのAMOオタクやねぇ」

ケット・シー:「ニャハハハ!!うちの子分たちとAMOごっこサバゲするくらいには、愛してるニャ♡」

ガンコナー:「AMOごっこサバゲってなんだよ……」

レプラコーン:「はは……相当ですね……」

リャナンシー:「ふふふ、かなわんわぁ」

ケット・シー:「サバゲのときは子分全員分のレーション揃えてるニャ(どやぁ)」

リャナンシー:「サバゲってそんなにお金かかるん?」

ガンコナー:「レーション持ち込むのはガチすぎるんだよなぁ」

レプラコーン:「普通はそこまで本格的にやりませんね……」


0:レプラコーン、ジョッキを傾ける


ガンコナー:「……いや、ちょっと待て……レプラ、お前のそれ……」

レプラコーン:「ん?やっぱ打ち上げと言えば」

リャナンシー:「打ち上げといえば?」

レプラコーン:「ビールですよねぇ」

ケット・シー:「……」

ガンコナー:「……」

リャナンシー:「……」

レプラコーン:「(グビグビッと飲む)……ぷはーっ!」

ガンコナー:「おいコイツを止めろおおおお!!!!」

ケット・シー:「やめるニャ!!!レプラ死に急ぐなニャ!!!」

リャナンシー:「これホンマにあきまへんな」

レプラコーン:「いやいや皆さんどうしたんでs…………」

ケット・シー:「…………こ、これは……」

ガンコナー:「おいおいおいおい嘘だろ……!!まだジョッキ半分だぞ……」

リャナンシー:「アカンわ……間に合(わんなぁ)」

クルラホーン:「(被せて)おい……お前ら……」

ケット・シー:「ヒッ?!」

リャナンシー:「もう手遅れどすなぁ」

ガンコナー:「終わったわ……」

クルラホーン:「なにが終わったってぇ?」

ガンコナー:「(食い気味に)すみませんナンでもないです!!!!!」

ケット・シー:「く、クルったニャ……」

クルラホーン:「(食い気味に)おいおい誰が狂ってるってぇ??」

ケット・シー:「(食い気味に)すみませんナンでもないニャ!!!!!」

リャナンシー:「クルラはん、落ち着いとくれやす」

クルラホーン:「よぉ久しぶりじゃねぇか、リャナ姐さんよぉ(ビールを一口飲む)」

リャナンシー:「ふふふ、ホンマに久しぶりどすなぁ、お変わりあらしまへんなぁ」

ガンコナー:「お、おい、クルラ……そろそろ酒は辞め(ておこうぜ)」

クルラホーン:「(被せて)おいおいおいおいガンコちゃんよぉ?こりゃあ打ち上げだろぉ?酒飲まなくて何飲むんだよぉ??」

ケット・シー:「こ、コーヒーもおいしいニャよ?」

クルラホーン:「打ち上げでコーヒーだぁ???」

ガンコナー:「そうだよな、そういう反応になるよな」

ケット・シー:「なんでニャ!!!」

リャナンシー:「コーヒー言うてもあれやろ、苦いのんは飲めしまへんよね」

ケット・シー:「ニャはっ☆」

ガンコナー:「誤魔化しやがった!?」

クルラホーン:「ははは、お前ら相変わらずじゃねぇの!!」


0:クルラホーン、ビールを一気に流し込む


リャナンシー:「ふふ、愉快でっしゃろ?」

ケット・シー:「ニャニャ?!そんな一気に飲んで大丈夫なのかニャ?!」

ガンコナー:「そうだぜ!やめとけって!」

クルラホーン:「(酔った様子で)あ˝あ˝……?はは、だーいじょうぶだってぇ!」

リャナンシー:「(小声で)そろそろ、やろか」

クルラホーン:「んあーーー……ちょっと便所!!行ってくらぁ!」

リャナンシー:「こぉら、はしたないどす」

ケット・シー:「か、階段とか気を付けてニャ……」

クルラホーン:「おうよ!!」


0:クルラホーン、部屋を出ていく


ガンコナー:「……おいおいおい!!!姐さんヤバいぜ!!!」

リャナンシー:「なぁに?」

ケット・シー:「そうニャ!!あんなにお酒飲んだら、きっといつも以上にメチャクチャ暴れるニャよ?!」

ガンコナー:「俺の家だってのに……どうすんだよ!!!」

リャナンシー:「ふふふ、心配あらへん思うで」

ケット・シー:「なんでそんなに落ち着いてるニャ!!」

リャナンシー:「ふふふふ、だぁって、クルラはお酒、強ないんどす。それに……」


0:ドォン、と一階から大きな音がする


ガンコナー:「……おい……何の音だよ……?まさか……下で暴れてんのか?!」

ケット・シー:「まずいニャ……一階もメチャクチャニャ……!」

リャナンシー:「問題あらへんどすえ」

ガンコナー:「だからなんで姐さんはそんなに落ち着いてんだよ!!!」

リャナンシー:「ふふふふ、だぁって、今の音、レプラが仕掛けた落とし穴にクルラが落ちた音どす」


0:直後、レプラコーンが部屋に入ってくる


レプラコーン:「いててて……何故か自分で作った落とし穴で寝てたんですが……私、もしかしてまたクルラになってました……?」

リャナンシー:「ふふふ、そらぁもぅ、ばっちり飲んでましたわぁ」

レプラコーン:「あちゃー……」

ケット・シー:「い……いつものレプラニャーーー!!!」

ガンコナー:「よかったぁー……そうか、落とし穴に落ちたショックで……」

リャナンシー:「そういうことどす。レプラはんとは、いちばん付き合いが長いさかい」

レプラコーン:「ホント、ご迷惑おかけしました……」

ケット・シー:「暴れる前で良かったニャよねぇ」

リャナンシー:「さすが、罠師のレプラはんやわぁ」

ガンコナー:「そうだな、しっかし、自分で作った落とし穴でなん、て……ん……?」

ケット・シー:「どうしたニャ?」

ガンコナー:「……おい……落とし穴って……」

リャナンシー:「…………?」

レプラコーン:「落とし穴がどうかしました?」

ガンコナー:「……おま……おい……ここ……俺の家ぇぇぇぇぇぇえええええええ!!!」


0:【暗転】



0:END